同訓異字・同音異義語とは?中学受験で覚えておきたい言葉と使い分け

みなさん、こんにちは!スタッキーです。

子どもの国語学習を見ていると、「読み方は分かっているのに、どの漢字を書けばいいのか迷っている」ということはありませんか。

たとえば、「はかる」という言葉ひとつをとっても、「計る」「測る」「量る」「図る」など、使う場面によって漢字が変わります。

また、「かいとう」も、アンケートなら「回答」、問題を解く場合は「解答」と、同じ読み方でも意味によって使う漢字が違います。

こうした言葉は「同訓異字」や「同音異義語」と呼ばれ、中学受験に向けた国語学習でもしっかり身につけておきたい分野です。

漢字問題として出題されるだけでなく、それぞれの言葉の意味を理解することは、語彙力や文章読解力を伸ばすことにもつながっていきます。

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この記事は次のような人におすすめ!
・同訓異字と同音異義語の違いを子どもに説明したい
・中学受験に向けて国語の語彙力を伸ばしたい
・「はかる」「つとめる」などの漢字の使い分けが苦手
・同音異義語を効率よく覚える方法を知りたい
・暗記カードを使った語彙学習に興味がある

今回は、同訓異字と同音異義語の基本的な違いから、中学受験で覚えておきたい言葉、効率よく覚えるための学習方法まで分かりやすくご紹介します。

それではどうぞ!

同訓異字と同音異義語ってどんな言葉?

同訓異字とは?同じ訓読みをする漢字

同訓異字とは、同じ訓読みをするものの、意味や使われる場面によって異なる漢字のことです。

たとえば「はかる」という言葉があります。

  • 問題の解決を「図る」
  • 時間を「計る」
  • 湖の深さを「測る」
  • 荷物の重さを「量る」

どれも読み方は「はかる」ですが、何を「はかる」のかによって使われる漢字が異なります。

「図る」は物事を実現しようとすること、「計る」は時間や数量などを数えること、「測る」は長さや深さなどを調べること、「量る」は重さや容積などを調べることを表します。

同じように「つとめる」にも、次のような使い分けがあります。

  • 夢の実現に「努める」
  • 学級会の司会を「務める」
  • 会社に「勤める」

「努める」は努力すること、「務める」は役割を果たすこと、「勤める」は職場で働くことを意味します。このように、同訓異字では漢字そのものの意味を理解することが大切です。

単に「はかる=計る」と一つだけ覚えるのではなく、「時間なら計る」「深さなら測る」というように、使われる場面までセットにすると覚えやすくなります。

同音異義語とは?同じ音でも意味が違う言葉

同音異義語とは、読み方や発音は同じでも、意味が異なる言葉のことです。

代表的なのが「かいとう」という言葉です。

  • アンケートの「回答」
  • 算数の問題の「解答」

「回答」は質問などに対して答えること、「解答」は問題を解いて答えを出すことを意味します。

ほかにも、次のような同音異義語があります。

  • 科学/化学
  • 関心/感心
  • 公演/講演
  • 機械/機会
  • 意外/以外

たとえば「科学」と「化学」は、どちらも「かがく」と読みますが、意味は異なります。

「科学」は自然や社会などの現象を体系的に研究する学問を広く指し、「化学」は物質の性質や変化を研究する学問です。

また、「機械」は人の仕事を助ける装置などを意味し、「機会」は何かをするのに都合のよい時やチャンスを表します。

会話では同じ音として聞こえるため区別しにくい言葉でも、文章では使われている漢字によって意味がはっきりします。

そのため、同音異義語も読み方だけでなく、それぞれの言葉の意味を理解することが重要です。

同訓異字と同音異義語の違いを覚えよう

同訓異字と同音異義語は、どちらも「読み方が同じ」という点では似ています。

しかし、それぞれ注目するポイントが異なります。

同訓異字は、同じ訓読みを持つ漢字の使い分け。

同音異義語は、同じ音を持ちながら意味が異なる言葉。

たとえば、次の二つの文章を見てみましょう。

  • 壊れた時計を「直す」
  • 病気を「治す」

どちらも「なおす」という訓読みですが、「直す」は元の状態に戻すこと、「治す」は病気やけがを回復させることを意味します。

一方、次の二つは同音異義語です。

  • 政治に「関心」を持つ
  • 立派な行動に「感心」する

「関心」は興味を持つこと、「感心」は優れた行動などに心を動かされることです。

日本語には、中国から伝わった漢字の音読みをもとにした言葉が数多くあります。同じような音になる漢字が多いことも、同音異義語が生まれる理由の一つです。

また、もともと日本語にあった言葉に、意味に応じて異なる漢字を当てたことが、同訓異字の成り立ちにも関係しています。

名称だけでは少し難しく感じるかもしれませんが、実際の文章と一緒に覚えると、子どもにも違いが伝わりやすくなります。

中学受験で覚えておきたい同訓異字・同音異義語

「はかる」「つとめる」など間違えやすい同訓異字

同訓異字の中でも特に注意したいのが、一つの読み方に3種類、4種類と多くの漢字がある言葉です。「はかる」や「つとめる」のほかにも、覚えておきたい言葉があります。

たとえば「おさめる」です。

  • 大会で優勝を「収める」
  • 国を「治める」
  • 学問を「修める」
  • 税金を「納める」

「収める」は成果や利益などを手に入れること、「治める」は国や地域を統治すること、「修める」は学問や技術を身につけること、「納める」は決められたものを渡すことなどを意味します。

また、「とる」にもさまざまな漢字があります。

  • 棚から本を「取る」
  • 山でキノコを「採る」
  • 虫取り網でセミを「捕る」
  • 運動会の動画を「撮る」

このように、同じ読み方でも漢字が変わることで、表している動作の意味がより具体的になります。

ほかにも「かえる」には「変える」「替える」「換える」「代える」があり、使い分けに迷いやすい言葉の一つです。

漢字だけを並べて覚えようとすると混乱しやすいため、「学問を修める」「税金を納める」のように、よく一緒に使う言葉を組み合わせるのがおすすめです。

スタッキーの同訓異字カードでも、こうした言葉を例文から考えながら学習できるようにしています。

「かんしょう」「かてい」など複数ある同音異義語

同音異義語も、一つの読み方に対して複数の言葉が存在する場合があります。

たとえば「かてい」には、次のような言葉があります。

  • 過程……結果に至るまでの道筋
  • 課程……学校などで定められた学習内容
  • 仮定……仮にそうだと考えること
  • 家庭……家族が生活する場所や集まり

「実験の過程を記録する」「学校の教育課程を調べる」「もし雨が降ったと仮定する」「温かい家庭を築く」というように、文章にすると意味の違いが分かります。

さらに「かんしょう」にも、間違えやすい言葉があります。

  • 鑑賞……芸術作品などを味わい、価値を理解すること
  • 観賞……動植物などを見て楽しむこと
  • 干渉……他人のことなどに立ち入ること
  • 感傷……物事に感じて悲しんだり、心を痛めたりすること

たとえば、「美術館で絵画を鑑賞する」と「水槽の熱帯魚を観賞する」では、同じ「かんしょう」でも使う漢字が異なります。

また、「親が子どもの行動に干渉する」「昔の写真を見て感傷に浸る」といった使い方もあります。

こうした同音異義語は、漢字を見て意味が分かるだけでなく、文章の内容から正しい漢字を選べるようになることが大切です。

「しじ」「こうせい」など文脈から判断する言葉

同音異義語を学習するときには、文章の前後から正しい言葉を判断する練習も取り入れましょう。

たとえば「しじ」という読み方には、次のような言葉があります。

  • 支持……考えや行動に賛成し、支えること
  • 指示……何をするべきかを示すこと
  • 師事……先生について教えを受けること
  • 私事……個人的な事柄

「先生のシジに従う」という文章なら、先生が示した内容に従うことなので「指示」が正解です。

一方、「候補者をシジする」なら「支持」が当てはまります。

また、「こうせい」にもさまざまな意味があります。

  • 構成……いくつかの要素を組み立てること
  • 公正……公平で、かたよりがないこと
  • 更生……過ちを改め、立ち直ること
  • 校正……文章の誤りなどを確認して直すこと

「文章のコウセイを考える」なら「構成」、「公正な判断をする」なら「公正」です。

このような問題では、単に漢字の読み方を知っているだけでは正解できません。

文章全体を読み、何を意味しているのかを理解して、正しい言葉を思い出す必要があります。

難しい漢字を増やすことだけにこだわらず、学年や志望校の出題範囲に合わせて、まずは日常生活や読書でよく使う言葉から覚えていきましょう。

同訓異字・同音異義語が中学受験で大切な理由

漢字問題だけでなく語彙力アップにつながる

同訓異字や同音異義語を覚える目的は、漢字の書き取り問題で正解することだけではありません。
それぞれの言葉が持つ意味を正確に理解することで、語彙力を伸ばすことにもつながります。

たとえば「関心」と「感心」の違いを理解していれば、文章の中でどちらが使われているのかを判断できます。
また、「過程」という言葉を知っていれば、「結果に至るまでの道筋」という意味を読み取ることができます。

語彙力とは、単に知っている言葉の数が多いことだけではありません。

それぞれの言葉の意味を理解し、場面に応じて正しく使えることも重要です。

中学受験の国語では、物語文や説明文、論説文など、さまざまな文章を読みます。

文章の中に意味の分からない言葉が多いと、内容を理解するために時間がかかってしまうことがあります。

一方、知っている言葉が増えれば、文章の意味をスムーズにつかみやすくなります。

同訓異字や同音異義語の学習は、漢字の知識と語彙力の両方を身につける機会になるのです。

文章の前後から意味を考える読解力が育つ

同訓異字や同音異義語の問題では、文章の中から意味を判断する力が求められます。

たとえば、次の文章を見てみましょう。

「大会で優勝をオサメル」

この場合は、よい成果を手に入れたという意味なので「収める」が当てはまります。

では、こちらはどうでしょうか。

「税金をオサメル」

こちらは、決められた金額を支払うことなので「納める」です。

このような問題に取り組むとき、子どもは次のような流れで考えます。

  1. 文章を読む
  2. 前後の言葉から意味を考える
  3. 当てはまる漢字を思い出す
  4. 正しい漢字を選んで答える

これは、文章の内容を理解して答えを導き出す読解の基本的な考え方にもつながります。

特に中学受験では、文章中の言葉の意味を問う問題や、文脈に合う表現を選ぶ問題が出題されることがあります。

普段から短い例文を読んで意味を判断する練習を重ねることで、言葉の細かな違いに気づきやすくなるでしょう。

記述問題でも正しい言葉を使えるようになる

中学受験では、漢字の書き取りだけでなく、文章を読んで自分の言葉で答える記述問題もあります。

記述問題では、文章の内容を理解したうえで、適切な言葉を選んで説明することが大切です。

たとえば、「努力する」という意味で「努める」を使う場面で、「勤務する」という意味の「勤める」を書いてしまうと、伝えたい内容が変わってしまいます。

また、「原因」と「要因」、「結果」と「成果」のように、意味が似ていても使い方が異なる言葉もあります。

同訓異字や同音異義語の学習を通じて言葉の違いに敏感になることは、正確な文章を書くための土台づくりにもなります。

ただし、漢字をたくさん覚えるだけで記述力が伸びるわけではありません。

覚えた言葉を使って短い文章を作ったり、その言葉の意味を自分の言葉で説明したりする練習も組み合わせてみましょう。

「知っている言葉」を「自分で使える言葉」に変えていくことが、国語力を高めるうえで大切なポイントです。

同訓異字・同音異義語を効率よく覚える方法

漢字だけでなく意味と例文をセットで覚えよう

同訓異字や同音異義語の学習では、漢字だけを何度も書いて覚えようとする子どもも多いでしょう。

もちろん、正しい字形を身につけるために書く練習は大切です。

しかし、同じ読み方をする言葉を区別するには、漢字の形だけでなく意味を理解する必要があります。

たとえば、「務める=つとめる」と覚えるだけでは、「努める」「勤める」との区別が難しいかもしれません。

そこで、次のように意味と例文を組み合わせて覚えてみましょう。

  • 努める……目標に向かって努力する。「毎日の練習に努める」
  • 務める……役割を果たす。「学級会の司会を務める」
  • 勤める……会社などで働く。「父は銀行に勤めている」

同音異義語も同じです。

  • 回答……質問に答える。「アンケートに回答する」
  • 解答……問題を解いて答える。「算数の問題に解答する」

意味を理解して例文と結びつけることで、実際の問題でも正しい漢字を思い出しやすくなります。

また、子ども自身に例文を作ってもらうのもよい方法です。

自分で文章を考えることで、言葉の意味を本当に理解できているか確認することができます。

暗記カードを使って「思い出す練習」をしよう

同訓異字や同音異義語を効率よく覚えるためには、答えを繰り返し眺めるだけでなく、自分で思い出す練習をすることが大切です。

たとえば、次のような問題に挑戦してみましょう。

問題1:通学にかかる時間をハカル

正解は「計る」です。

問題2:湖の深さをハカル

正解は「測る」です。

問題3:アンケートのカイトウを集計する

正解は「回答」です。

問題4:テストの模範カイトウを確認する

正解は「解答」です。

このように例文を見て答えを考えることで、意味と漢字を結びつけながら学習できます。

スタッキーの暗記カードも、表面に書かれた例文を読み、正しい漢字を考えてから裏面で答えと意味を確認する形式になっています。

答えを見る前に一度考えることがポイントです。

学習心理学では、覚えた情報を自分の頭から取り出す練習を「検索練習」と呼びます。

単に答えを読み返すだけでなく、思い出す機会を作ることが、記憶の定着に役立つと考えられています。

暗記カードなら1枚ずつ取り組めるため、毎日のちょっとした時間にも学習しやすいでしょう。

間違えたカードを繰り返して苦手を克服しよう

同訓異字や同音異義語は、一度勉強しただけですべてを覚えるのは難しい分野です。

特に「鑑賞」と「観賞」、「努める」と「務める」のように、意味が近い言葉は何度も混乱してしまうことがあります。

そこでおすすめなのが、間違えた問題を優先して繰り返す学習方法です。

スタッキーの暗記カードでは、次のような流れで学習できます。

  1. カード表面の例文を読んで、正しい漢字を考える
  2. 裏面を見て答えと意味を確認する
  3. 間違えたカードはチェックして、もう一度挑戦する
  4. 迷わず答えられるようになったカードはリングから外す
  5. 残った苦手なカードを中心に繰り返す

覚えたカードを少しずつ減らしていくと、自分がどれだけ学習を進められたのか目で確認できます。

また、すでに覚えている言葉に何度も時間をかけるのではなく、苦手な言葉に集中できることもメリットです。

一度正解しただけでは時間がたつと忘れてしまうこともあるため、外したカードも数日後や1週間後などに再確認するとよいでしょう。

毎日5枚、10枚と無理のない量から始め、少しずつ「迷わず答えられる言葉」を増やしていくことが大切です。

スタッキーでは、中学受験に向けた語彙学習をサポートするため、「同訓異字」「同音異義語」の暗記カードをご用意しています。

読み方だけでなく、言葉の意味や使い方も一緒に確認できるので、日々の国語学習にぜひ取り入れてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、中学受験に向けて覚えておきたい「同訓異字」と「同音異義語」について、言葉の違いや使い分け、効率的な学習方法をご紹介しました。

同じ読み方でも、漢字によって意味が変わる日本語。正しく使い分ける力を身につけることは、漢字力だけでなく、語彙力や読解力を伸ばすことにもつながります。

同訓異字・同音異義語は意味と例文をセットで覚えよう!
  • 同訓異字は「計る・測る・量る・図る」など、同じ訓読みをする漢字の使い分け
  • 同音異義語は「回答・解答」など、読み方が同じでも意味が異なる言葉
  • 意味と例文をセットで覚えることで、文章に合った漢字を正しく選べるようになる
  • 暗記カードを活用し、間違えた言葉を繰り返し復習することで記憶の定着を目指そう

毎日5枚、10枚と少しずつ取り組むことで、使い分けに迷う言葉も着実に覚えていくことができます。

スタッキーの暗記カードも活用しながら、中学受験に必要な漢字力・語彙力を楽しく身につけていきましょう!

今後も中学受験に役立つ学習方法や、おすすめの学習アイテムをご紹介していきます。

ご期待ください!