中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

みなさん、こんにちは!スタッキーです。

テストで覚えたはずの知識が出てこなくて残念な溜息をつく子どもはいませんか?
わが家でも、テスト後は「あ~っ」とか「そっちかーっ」とか叫び声が聞こえますw
もし、心当たりがあるようなら、記憶定着の方法を確立する時かもしれません。

今回は「科挙式暗記法」という中国の歴史ある試験から暗記法を探ってみました。

スタッキースタッキー

この記事は次のような人におすすめ!
・覚えたはずの知識をテストで使えないわが子を救ってあげたい
・基礎知識を完璧に身につけて応用問題に取り組めるようにしたい
・暗記そのものを自分の得意領域にしようと考えたことがある
・詰め込み教育という言葉に一切抵抗を感じない      

子どもが手こずる「暗記」という闇に光を当てたい方は必見です!
それではどうぞ!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

子どもの知識量が少ないと感じたことはないですか?

詰め込みが「悪」ならどうやって問題を解くの?

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

一般に「詰め込み」というと暗記中心で思考力に欠ける勉強の仕方というイメージがあります。
しかし、知識を増やすのがダメなら、試験会場で解法を編み出す神モードな子どもしか・・。

そんなわけ、ありませんよねw いや、もう、社会とか、どうするの?ってなるんで。

なので、わたしは極端に偏重した学習方法でなければ、教養の詰め込みはアリと解釈します!

とはいえ、小学生のテキストを見ると本当に覚えるべきことが多いんですよね
あくまで個人的見解ですが、昔よりミジンコやら石やらの種類が増えている気すらします。
これらの大量の知識を脳に封じ込める最強のメソッドがあるのなら早く手にしたい所です。

中国に科挙とか殿試とか言われる試験があったはず

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

たしか、中国にはとんでもない量の暗記を課す試験があったと聞いたことがあります。
名前は「科挙」、隋から清の時代まで中国で約1300年間に渡って行われた官僚登用試験です。
その科挙では「四書五経」という膨大な本を丸暗記することが前提になっていたようです。

およそ43万文字を暗記して書き出すという高負荷な試験だとか、なんか…すごい気がします。

もし、こんなパワーで暗記できるのだとしたら、基礎知識に不安はなくなります。
こうなったら、是が非でもこの最強メソッドを手に入れたい。
でも、どういうやり方なのかが分からないので、まずはそこから調べて見ることにしました。

謎に包まれたメソッド「科挙式暗記法」のステップ

科挙式暗記法の3つのステップ

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

調べて分かってきたのは、朝・昼・夜の3つに分けて異なるルーティンを廻すという点です
それぞれ、細かくやり方がありますが、1つのことを3回のルーティンにするのは画期的です。

そして「朝の音読」「昼の反芻」「夜の筆写」とルーティンの性質を変える点も興味深いです。

そのような「科挙式暗記法」ですが、特に重要と感じたポイントは2つありました。

1つ目は、60~80語程度の短文テキストを1日のなかで大量に反復するという点です
2つ目は、緊張と弛緩を繰り返して脳を活性化させ続けるという点です。

昔のやり方なので根性論的なモノを想像していましが、科学の香りを感じずにはいられません。
そこでピンッときたのは、国語のチートシートが約80語なのでそれを覚えてみるということ。
どうせ完璧にするのなら、スコアアップに直結する一生モノの知識の方が良いからです。

では、さっそく、具体的な進め方などを検討していきます。

第1ステップ「朝の音読」

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

朝の音読は、大きく3つのステップで進めるようです。

ステップ①では、ほどよく緊張した状態で文章全体を概観します。
ステップ②では、目を見開いて両腕をのばし、緊張した状態でテキストを音読します。
ステップ③では、まぶたを半分とじて視線を下げテキストの文字を目だけで追います。
このように緊張と弛緩を作るのがポイントのようです。

わが家では、朝は6時から音読のルーティンがあるのでこれをアップグレードしてみました。

①静かに文字を眉間に吸い込む
②目を見開いてキオークマン音読をする
③半目で視線を下に向け黙読をする

実践してみましたが、文字でやり方を読むよりもずっとシンプルな仕上がりになるようです。

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第2ステップ「昼の反芻」

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

昼の反芻は、大きく2つのステップで進めるようです。

ステップ①では、音読した内容を手から文字を引き出すように暗唱し忘れた時は見直します。
ステップ②では、音読した内容を頭の中で反芻します。
ちなみに、ステップ①は音読から6時間後、ステップ②は音読から12時間後に行うようです
ステップ②のあとで頭の中にある文字をゆっくりと丹田に落とし込むとよいそうです。

正直、小学校にいる子どもに真っ昼間からボソボソ暗唱させるのは現実的でない気がします。
それに、学校で「手から文字が出ている」とか言われたらサイアクの事態に発展しかねません。

とはいえ、忠実に再現したいわたしは実際にやれないのか本人に聞いてみました。

ボヤッキーボヤッキー

昔より夜が遅いんだから、昼も少し遅めにやればいいんじゃん?

スタッキースタッキー

はい、採用!

わが家では、学校が終わってから夕飯までの時間に次のことを行うことにしました。

①左手を見ながら反芻して分からない時は見直す
②何も見ずに頭の中で見直す

実践してみましたが、これは結構ハードなので①は暗記カードで補助することにしました。

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第3ステップ「夜の筆写」

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

夜の筆写は、大きく2つのステップで進めるようです。

ステップ①では、音読した内容を筆写して紙に書きだします。
ステップ②では、書き出した内容を1度だけ音読します。

最近は、寝る前の30分を使って記憶を定着させる学習法が当たり前になってきています。
そして、そのやり方も要点の再確認とその書き出しというパターンが多いように思います。

つまり、人類の歴史も科学も「夜の30分」は暗記に使えと言っているようなものでしょう

わが家では、寝る前に次のようなことを行うことにしました。

①覚えた内容を書き出す
②目を見開いてキオークマン音読をする

実践してみましたが、これは思ったよりもスムーズに行きます。若いっていいなぁ。

合格する子がやっている 忘れない暗記術
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「科挙式暗記法」を実践して分かった2つのこと

意味的なつながりのある知識を定着させよう

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

最近の英語学習などでは、100語~200語を毎日1回反復して定着させていく理論が主流です。

その点「科挙式暗記法」は、1日で最低7回のループを発生させるので若干せっかちです。

まじめにやると昼の反芻回数はさらに増えるので忘れるヒマを与えない学習法と言えそうです。
ただし、2つの学習法では対象が意味的なつながりを持つかどうかが異なります。

つまり「科挙式暗記法」の適用対象は「意味的なつながりのある知識」が良いということです。

具体的にいうと国語や社会や理科の要点をまとめたものが向いているように思います。
いずれにしても反復回数(エンカウント率)が確実にあがるのはうれしいですね!

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夜にルーティンを持つことの威力は大きい

中国の難関試験で1300年行われた「科挙式暗記法」の極意

わが家の実験で「夜の筆写」は、とてもうれしい副次効果をもたらすことが分かりました
それは、寝るまでのルーティンが安定して就寝時間がほぼ確実に守られるということです。

もともと、わが家では「早く寝ること」に命をかけていますのでこれはありがたいです。
記憶が定着できて就寝時間が守られる。そんな、夢のルーティンは採用しない手がありません。

朝・昼のルーティンと比較しても最も重要な30分と言えそうです!

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は「科挙式暗記法」をご紹介しました。

朝・昼・夜のルーティンで反復学習を加速する記憶定着法は科学の香りのするものでした

最強の「科挙式暗記法」を子ども向けにアレンジしよう!
  • 「朝の音読」はキオークマンでテンションを高めよう
  • 「昼の反芻」は学校が終わってからでも「可」ということにしてみよう
  • 「夜の筆写」は開始時間を決めてみよう

1つのテーマでルーティンを3回廻すという暗記法は他ではなかなか見ない学習法といえます。
そんな「科挙式暗記法」のお供になるチートシートも作ってみたいと思います!でわ~っ!