みなさん、こんにちは!スタッキーです。
受験が近づくにつれて、「ちゃんと力を出し切れるだろうか」「親として他にできることはないか」と、親の方がつい落ち着かない気持ちになります。
そんなとき、勉強をがんばる我が子をそっと後押しし、気持ちを整えてくれる存在として、多くの家庭に選ばれているのが合格祈願です。
この記事は次のような人におすすめ!
・中学受験を控え、親としてできることを何かしてあげたいと感じている方
・合格祈願に行きたいけれど、どの神社を選べばいいのか迷っている方
・「天神様ってよく聞くけど、実はよく知らない」という方
・受験期を、家族で前向きに乗り越えたいと考えている方
今回は、受験生とその家族の気持ちに寄り添ってきた「天神様」を中心に、合格祈願におすすめの神社をご紹介します。
神様の背景を知ってからお参りすると、きっとお願い事もより深く届くはずですよ。
なぜ「天神様」は学問の神様なの?知っておきたい菅原道真公の物語
菅原道真公は、努力で道を切り開いた学者だった

受験シーズンになると、誰もが一度は耳にする「天神様」。
でも、なぜ菅原道真公(すがわらのみちざねこう)が、これほどまでに「学問の神様」として全国で信仰されているのでしょうか。
その理由は、単に彼が頭が良かったからだけではありません。そこには、中学受験に挑むお子さんや、それを支える親御さんの心に響く、ドラマチックな物語があるのです。
菅原道真公は、平安時代に活躍した学者であり、政治家です。
幼いころから漢詩や文章にすぐれ、才能を認められて朝廷で出世していきました。
名門・藤原氏のような強い後ろ盾があったわけではなく、学問の力で評価された人物だったことが大きな特徴です。この「身分に関係なく、努力と学びで道を切り開いた」という姿が、今の時代の受験生にも重なる部分かもしれません。
突然の左遷と、悲しい最期

順調に出世し、右大臣という高い地位にまで上りつめた道真公ですが、その才覚を恐れたライバル・藤原氏の陰謀により、無実の罪を着せられてしまいます。
彼は突然、京都から遠く離れた福岡の「太宰府」へと左遷されてしまったのです。
都に戻ることは許されず、失意のうちにその地で生涯を終えました。この出来事は、当時の人々にとっても大きな衝撃でした。
ところが、彼の死後、京都では天変地異や落雷が相次ぎます。当時の人々は「道真公の無念が雷を落としている」と恐れ、その怒りを鎮めるために建立されたのが北野天満宮でした。
「雷を落とす恐ろしい神様(雷神)」=「天神様」として祀られるようになったのが、信仰の始まりです。
「たたりの神」から「天神様」へ

道真公の死後、京都では天変地異や落雷、疫病などの災いが続きました。
人々はこれを「道真公のたたりではないか」と恐れ、怒りを鎮めるために道真公を神として祀るようになります。その怒りを鎮めるために建立されたのが北野天満宮でした。
「雷を落とす恐ろしい神様(雷神)」=「天神様」として祀られるようになったのが、信仰の始まりです。しかし、時が経つにつれ、「たたり」のイメージは薄れ、生前の優れた学問の力・誠実な生き方があらためて評価されるようになります。
- 学問を大切にした人物
- どんな境遇でも努力を続けた人物
- 私利私欲よりも、国や文化のことを考えた人物
こうした姿が人々の心を打ち、「学問の神様=天神様」として信仰されるようになったといわれています。
合格祈願で一度は訪れたい!日本三大天神
太宰府天満宮(福岡県)|道真公が眠る「祈りの原点」

全国に約1万2,000社あると言われる天満宮。その中でも、特に歴史が古く、由緒ある3つの神社を「日本三大天神」と呼びます。(※諸説ありますが、ここでは代表的な3社を紹介します)。
太宰府天満宮は、菅原道真公が左遷され、最期を迎えた地に建てられた神社です。
全国の天満宮の中でも「総本宮」とされ、まさに天神信仰の中心といえる存在です。
境内には約6,000本もの梅が植えられ、道真公が愛した「梅」の花は、努力を実らせる象徴として受験生に親しまれています。
太宰府天満宮の境内には、全部で11体の御神牛像が奉納されています。牛が道真公と縁が深く、天神さまのお使いとして大切にされてきたことに由来しているそうです。
学業に秀でた道真公の御神徳により、牛の頭をなでると知恵を授かるとされておりお参りの際には撫でておきましょう。
北野天満宮(京都府)|全国天満宮の総本社

北野天満宮は、全国約1万社ある天満宮・天神社の総本社。
「北野の天神さん」として親しまれ、学問の神様の象徴的存在です。
道真公の死後、都で続いた天災や不幸を鎮めるために建てられたことから、当初は「たたりを鎮める神」として信仰されていました。その後、道真公の学識や生き方が再評価され、学問の神様として定着します。
境内には「なで牛」が多く置かれ、受験生に人気です。
防府天満宮(山口県)|日本で最初に道真公を祀った天満宮

防府天満宮は、日本で最初に菅原道真公を神として祀った天満宮とされています。
「最初に祀られた」という歴史から、学問の神様・天神様信仰の原点ともいえる存在で、「ここから全国の天満宮が広がった」といわれる由緒正しい神社です。
防府天満宮でぜひ知っておきたいのが、ほかの天満宮にはあまり見られない 「合格はちまき」 です。この合格はちまきは、今春、志望校に合格した受験生が御礼として返納したものです。
縁起のよい「合格はちまき」として希望される方には無料で配っているのだとか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、中学受験の合格祈願におすすめの学問の神様「天神様」と日本三大天神を紹介しました。
一度家族でお近くの天神様に合格祈願に行ってみてはいかがでしょうか。
天神様は「勉強しなくても合格させてくれる神様」ではありません。
受験本番まで学習を続けてきた子どもの努力を天神様に見守ってもらいましょう。
- 天神様に参拝して受験本番に向けて家族一丸となって気持ちを切り替えよう
- 合格祈願は「神頼み」ではなく努力を信じて本番を迎えるための大切な儀式
- 天神様のように最後まで諦めずに学び続ける姿勢を忘れないようにしよう






